知覧特攻の母鳥濱トメ顕彰会

当会は、特攻隊の偉業を顕彰し鳥濱トメの想いを引き継いで、正しい歴史認識を広めるための活動をしています。

〒154-0001 東京都世田谷区池尻2-37-2-202

お問合せはこちら 03-5431-1752

知覧特攻隊生存者、板津さん逝く

知覧特攻隊生存者、板津さん逝く

tokkohei 供花赤羽  供花理事長

知覧特攻平和会館 初代館長 板津忠正さん 4月6日午後0時41分に鬼籍に入られました。 満90歳とのことでした。 4月9日13:00より愛知県犬山市の犬山愛昇殿にて執り行われました葬儀に、鳥濱トメ顕彰会柿﨑裕治理事長の代理として事務局長の平野が出席してまいりました。 多くの弔問者が訪れ、また多数の報道陣も詰めかけておりました。板津さんのご冥福をお祈り申し上げます。

旧日本陸軍の特攻隊の生存者として、陸軍特攻で散華されたご遺族の家を訪れるため、戦後に日本全国各地を訪問され、陸軍特攻戦没者1036名全ての遺影と遺書などをお預かりして、昭和50年に竣工した知覧特攻遺品館(現:知覧特攻平和会館/昭和61年新館)で展示され、自らも語り部や講演会をされ多くの方々に特攻の真実を伝える為ご尽力された方です。(写真:鳥濱トメさんの左となりが板津隊員)

板津忠正さん

大正14年1月 名古屋市昭和区に生まれ。昭和18年10月 逓信省米子航空機乗員養成所(民間)に入所。 大刀洗陸軍飛行学校を卒業した後台湾へ渡ります。 昭和19年12月 台湾潮洲の教育隊を経て兵庫県加古川飛行場に転属。 昭和20年春 陸軍特別攻撃隊員となり第二一三振武隊隊員として菊水作戦(沖縄特攻)に参加。同年8月終戦。 復員後は名古屋市役所に勤務し、その傍らで特攻隊のご遺族のもとを回り始めます。しかし、生き残ったことを悩みくじけそうになったとき、鳥濱トメさんから「あんたがなぜ生き残ったのか考えなさい、きっとしなければならないことがあって生かされているのだ」という言葉で励まされたそうです。 そして、なんと平成7年までかけておおよそ人生のほとんどをご遺族訪問と遺品の収集に費やし、ついにすべての陸軍特攻1036名分を集められました。ご本人は、トメさんがご存命な間に集めきれなかった(トメさんは平成4年に鬼籍に入られました)ことを残念そうにされていたそうです。

毎年、板津さんとは知覧特攻慰霊祭でお話させて頂いておりましたが、本当に長い間お疲れ様でした。有難うございました。 鳥濱トメ顕彰会は、トメさんや板津さんが遺してくださった特攻の真実を必ず後世に伝え継いで参ります。

事務局

« »