知覧特攻の母鳥濱トメ顕彰会

当会は、特攻隊の偉業を顕彰し鳥濱トメの想いを引き継いで、正しい歴史認識を広めるための活動をしています。

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【鳥濱トメ次女・赤羽礼子御命日】

【鳥濱トメ次女・赤羽礼子御命日】

本日、10月16日は鳥濱トメの次女、赤羽(旧姓鳥濱)礼子の御命日となります。
礼子は先の大戦末期、永崎笙子さんらとともに知覧高等女学校の女学生でありながら、知覧で特攻隊員の身の回りのお世話をされた「なでしこ隊」のお一人でした。
モノクロの写真は、なでしこ隊の皆さんが昭和20年4月12日に知覧飛行場から特攻隊として出撃する穴澤利夫大尉(特攻戦死後二階級特進)を見送る様子を撮影したもので、1965年発行の「毎日グラフ」別冊に掲載されました。
 戦後20有余年経って、礼子が東京に開店した「薩摩おごじょ 新宿店」は、特攻出撃から生還された方々や戦友、ご遺族らの集う場所として大変賑わいました。
 生前、礼子は「薩摩おごじょ」を営む傍ら、週末ごとに知覧に帰り特攻隊員の出撃を見送った戦争中の語り部するというハードな生活を長年していました。
礼子が亡くなってからは、ご子息の赤羽潤氏が二代目としてお店を受け継ぎ、奥様と共に切り盛りされています。また、礼子と同じように慰霊活動や語り部として講演会を実施するなど全国を飛び回り、精力的に活躍しています。
 親子三代にわたり受け継がれる感動の物語は、カートエンターテイメント制作映画「さつまおごじょ」(オムニバス長編映画『大河巡る~生まれ変わっても忘れない~』に収録)で観ることができます。
礼子は講演会で「もし皆さんにつらいことがあっても、特攻隊として散って往かれたあの方たちに比べれば、それほどつらいということは無いと思います。私たちには”明日”が来るのですから。ですから皆さんもつらいことがありましたら、飛んで行かれたあの方たちのことを思い出して頑張っていただきたい。そして、知覧にもぜひ足を運んでほしいと願っています」と話していました。
私たちはこの言葉を大切にしてまいりたいと思います。
本日は礼子の「想い」に触れ、お手を合わせていただけましたらと存じます。
合掌

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